2020年2月26日(木曜)沢尻エリカ被告の判決が下されましたが、19歳から薬物を使
用していたと供述から薬物依存から脱却できるのか?という事が心配されます。また、更生す
るためには第三者の存在が不可欠と言われるように沢尻エリカさんの周りのサポートが重要と
なりますが、最終的に国民の声や応援などで女優業に復帰するのか?期待と不安など交錯して
しまいますが、今回はそんな沢尻エリカさんの今後について調査します。
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薬物依存は治るのか?
薬物使用をやめて体内からすっかり薬物を抜いたとしても、薬物依存症という
病気は変わらず存在します。つまり、薬物のことを思い出させる物や人、状況
に刺激されるたびに渇望が高まり、「薬物を使いたい/やめたい」という葛藤
に揺れる状態は、薬物をやめてかなりの期間を経過しても続くのです。したが
って、この質問における「治る」という言葉が、「目の前に薬物を置かれても
全く動じなくなる」という意味であれば、「薬物依存症は治りません」と回答
するしかないでしょう。
日本精神神経学会HPより引用
薬物をやめたとしても、たばこやお酒のように「食事の後に煙草が吸いたくなる」とか「真夏
の暑い日にビールを一杯の飲みたい」という衝動が起こるのと同様に薬物依存に関しても同様
な症状が起こるという事ですね。
「やめる」のではなく「やめ続ける」ことが重要
目の前に薬物を差し出されても全く動じない体質を手に入れることは不可能で
すが、やめ続けることによって、薬物によって失った健康や財産、あるいは信
用を取り戻すことは十分に可能です。つまり、「完治することはないが、回復
することはできる」病気との事です。
日本精神神経学会HPより引用
薬物依存症の治療は?
薬物依存症の治療プログラムには、大きく分けて医療機関でのプログラムと、
当事者(薬物依存症からの回復者)によるプログラムの2つがあります。
前者では、ワークブックに沿って、「自分がどんなときに薬物の渇望が刺激さ
れやすいのか」を振り返り、「渇望が刺激されたらどのようにして気持ちを逸
らすのか」をグループで学ぶ再乱用防止プログラムが行われている場合が多い
です。
代表な再乱用防止プログラムとしては、SMARPP(Serigaya
Methamphetamine Relapse Prevention Program)があります。
このプログラムは通院が原則ですが、通院ではなかなか薬物使用がとまらない
人の場合には、1~3ヶ月程度入院していただき、物理的に安全な環境に身を置
きながら集中的に治療プログラムに参加してもらうこともあります。
後者としては、薬物依存症の自助グループN.A.(Narcotics Anonymous)が
あります。
これは、同じ薬物依存症という問題を抱えた人たちが集まり、自分の近況や感
じていることを話す場所です。N.A.は、安心して自分のことを話せる場です。
「薬物を使いたい」、あるいは「使ってしまった」と告白しても、誰も不機嫌
になりませんし、誰も悲しげな顔もしません。むしろそのように正直にいえた
ことを称賛されるでしょう。
薬物依存症からの回復にはそのような場が必要です。大抵の場合、N.A.のミー
ティングは夜間に開催されているので、仕事を持っている人でも参加しやすい
のが特徴です。
しかし、薬物依存症が重篤な人の場合には、生活リズムが乱れ、定期的にN.A.
に参加すること自体が非常に難しいと思います。その場合、民間リハビリ施設
(有名なのは、DARC: Drug Addiction Rehabilitation Center)に入所し、半
年~2年程度、規則正しく健康的な生活を送りながら、N.A.プログラムの基礎
を集中的に学ぶとよいでしょう。
薬物依存を克服するために沢尻エリカさんを応援したいですね。周りの協力が不可欠ですが親
族の皆さんを始め協力体制が出来ているようですので今後の復帰に向けて期待したいです。