常温核融合の本命銘柄は?「無尽蔵のエネルギー」

過去のエネルギー関連のお話で「無尽蔵のエネルギー」を生み出すとされ、世界中が注目した

「常温核融合」が近年再燃の兆候が見られてきています。

当時は、「常温核融合」関連銘柄としてアイシン精機が取り上げられ株価の方もかなり上昇し

た経緯があります。

また、最近はアメリカをはじめとする諸外国で宇宙軍の創設など相次いでいますが、人類が宇

宙を目指すには今までにないエネルギー開発が必要となると思われますので、「常温核融合」

が最近見直されてきている一つの要因がここにあるのではないかと推測されます。

今回は、この「常温核融合」について解説します。

常温核融合とは

1989年、ユタ大学の科学者であるスタンリー・ポンズとマーティン・フライシュマンは、重

水素を含む水(いわゆる重水)の試験管にパラジウム製の2枚のプレートを入れ、電流を流す

ことで、熱を発生させたと発表した。この発表は衝撃的だった。核分裂ではなく常温で核融合

することによって、大量のクリーンエネルギー供給源が発見されたことになる。まさに「無尽

蔵のエネルギー」という事で世界中が沸き上がりました。

しかしながら、その実験結果を再現できた者がおらず実現性に疑問が残り現在に至っています

グーグル社が2015年から出資

常温核融合の検証実験にIT大手のグーグル社が、2015年から4年間にわたり出資し実験が行

われてきたが、核融合の証拠は見いだせず。

出資額は1000万ドル日本円で約10億7000万円ということですから、それなりに何か

投資するに値する根拠があったんだろうと思われます。

国内の動きはどうだろう?

テクノバ

室温で水素原子が核融合反応を起こしてエネルギーを生み出す「常温核融

合」。この現象を初めて観測したという1989年の発表で世界の研究者の参入が

相次いだが、実験結果は再現されずにブームは急速にしぼんだ。それから約30

年。地道に研究を続けてきた日本の研究グループを中心に核反応によるとみら

れる過剰熱の発生が恒常的に確認され、未知の反応の正体を探る手がかりも得

られつつある。

同グループの実験は、パラジウムとニッケル、銅とニッケルといった組み合わ

せで金属粉末の試料を作り、陽子1個と中性子1個の原子核でできた重水素や

水素のガスを注入して金属表面で反応を起こすというものだ。微細構造を持つ

金属材料に水素ガスを注入するというやり方は、大阪大の荒田吉明名誉教授が

05年に考案した方法が原型になっている。

 01年には、三菱重工業がパラジウムなどで作った多層膜に重水素ガスを透過

させることによって、セシウムやストロンチウムが別の元素に変わる「核変

換」に成功している。この研究を担った岩村康弘氏は東北大に移り、今回の研

究プロジェクトにも中核メンバーとして参加している。

 約30年前に米国などの研究者が発表した常温核融合の方法は、パラジウムの

電極で重水を電気分解するというものだった。この方法は現在も海外で盛んに

試みられているが、テクノバなどの研究グループは電気分解法ではなく、金属

に重水素(または水素)ガスを注入する方法が有望とみて研究を進めてきた。

 水素の核反応によるとみられる発熱の観測の成果を重ねているのはトヨタグル

ープの技術系シンクタンクであるテクノバ(東京・千代田)、日産自動車、東

北大学、神戸大学、九州大学、名古屋大学が参加する研究グループ。新エネル

ギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から研究資金を得て、2017年10月

まで2年間、実験を行った。

2018/1/14付日本経済新聞 朝刊より

クリーンプラネット

ボイラーおよび関連機器の製造・販売を手掛ける三浦工業は5月15日、「新水

素エネルギー」を研究開発するベンチャー企業であるクリーンプラネット(東

京都港区)が同日実施した第三者割当増資を引き受けたと発表した。出資金額

および出資比率は非公表。

新水素エネルギーとは、微小な金属粒子に水素を吸蔵させ一定の条件下で刺

激を加えると投入熱量を上回るエネルギーを放出する反応システムのこと。通

常の燃焼反応(化学反応)と比べて水素1gあたり数桁以上の大きな放熱量の報

告が相次いでいる。何らかの核変換(元素転換)が起きていると推察され、研

究者間では「凝縮系核反応」「金属水素間新規熱反応」とも呼ばれる。将来的

に実用化された場合、太陽光や風力発電の余剰電力を使って水電解で製造した

水素(軽水素)を燃料に、CO2を排出しない電力を効率的に生産できる可能性

がある。

2019/05/30 日経BP総研より

テクノバとクリーンプラネット

この2社が表立って確認することができる現段階での「常温核融合」及び、「凝縮系核反応」

「金属水素間新規熱反応」で牽引している会社と言えます。国の資金や企業の資金が研究費に

当てられていますので、国内においても「夢のエネルギー」の実現を追い求めて研究が進んで

いるという事になります。

常温核融合関連銘柄

上記で上げました企業がまず挙げられると思います。

テクノバとクリーンプラネットですが、テクノバはアイシン精機の子会社ですし、トヨタグル

ープです。また、クリーンプラネットはベンチャー企業ですが、今後どのように展開していく

のかわかりませんが、多くの企業より出資を受けています。一つは三浦工業が挙げられます。

また、三菱関係企業が積極的に出資しているのが目立ちます。

常温核融合―研究者たちの苦闘と成果

2021年、コロナ禍以降「株式投資で投機ではなく投資で仕込んでいきたい銘柄は?」

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