踏み間違い防止装置の補助金は現在どうなってるの?

近年は特に高齢ドライバーの自動車のアクセルとブレーキの踏み間違いによる重大事故が相次

いで社会問題化していますが、全国の都道府県の自治体で「踏み間違い防止装置」の購入時に

補助金の支給を行っている自治体は現在でも少数となっています。今回は「踏み間違い防止装

置」の詳細と現在補助金が支給されている自治体をピックアップしてご紹介します。

踏み間違い防止装置とは

駐車場に車を止めるときに、誤ってブレーキとアクセルを踏み間違えてしまって、車や建物に

ぶつかってしまうのを防ぐための装置となります。また、パニック状態に陥った時の急発進な

どにも対応ができますので、近年特に高齢者のドライバーが起こす事故を未然に防ぐことがで

きると注目を集めています。

踏み間違い防止装置

オートバックス:ペダルの見張り番

誤発進防止システム2(株式会社 サン自動車工業)

補助金は現在どうなってる?

現在、踏み間違い防止装置を取り付ける際に補助金が使用できる都道府県の自治体は、福井県

東京都、兵庫県(2019年10月から受付開始)となっています。

福井県の補助金の内容

第1 目的

高齢運転者の交通事故防止のため、ペダル踏み間違い時の事故を抑止する後付

け安全装置の普及を図ります。

第2 補助の対象となる方

次の要件の全てを満たす方

(1)福井県内に居住する満65歳以上の方(申請に係る年度内に65歳に達

する方を含む)

(2)後付け安全装置を設置する乗用車の自動車検査証に記載された所有者ま

たは使用者と同一である方

(3)有効期限内の自動車運転免許証を保有している方

(4)限定運転宣言書を保有している方

※限定運転宣言書とは

加齢による身体機能や運転技能の低下から発生する交通事故の危険を避けるた

め、運転する「時間帯」や「場所」などを限定して、安全運転を続けていただ

く取組みとして、自らの限定運転の宣言項目を所定の様式に記載したものが限

定運転宣言書です。

<宣言書を作成していただく場所>

・県内すべてのオートバックス、イエローハット、福井県自動車販売店協会会

員店の店頭

(下記の「取扱い事業者」で作成できます。)

・市町の交通安全担当課の窓口

・福井県県民安全課内

※上記のほか、交通安全母の会が各地で開催する交通安全教室でも作成できま

す。

第3 補助対象となる後付け安全装置

補助の対象となる方の乗用車に設置する次のいずれかの機能を有する後付け安

全装置

(1)車両側の車速信号を監視し、自動車の停車時・徐行時において、アクセ

ルペダルが強く踏み込まれた

際にアクセル開度を電気的に制御する装置

(2)自動車の停車時・徐行時において、前方または後方の障害物を車体に装

備されたセンサーが検知し、

アクセルペダルが強く踏み込まれた際に加速を抑制する装置

※対象となる後付け安全装置につきましては、次の取扱い事業者にお問合せく

ださい。

取扱い事業者 装置名

福井トヨタ自動車(株)(県内8店舗) 踏み間違い加速抑制システム

福井トヨペット(株)(県内9店舗) 〃

トヨタカローラ福井(株)(県内8店舗) 〃

ネッツトヨタ福井(株)(県内11店舗) 〃

福井ダイハツ販売(株)(県内8店舗) ペダル踏み間違い時加速抑制装置「つ

くつく防止」

オートバックス(県内7店舗) ペダルの見張り番2

イエローハット(県内8店舗) S 3 -drive誤発信防止システム2

第4 補助の内容

後付け安全装置の購入および設置費の2分の1(限度額3万円)を補助しま

す。

第5 補助金の申請受付期間

令和元年8月19日~令和2年3月31日まで

東京都の内容

都内在住の高齢運転者【注1】が、ペダル踏み間違い等による急加速抑制装置

としての機能を有する安全運転支援装置を1割の負担で購入・設置できるよ

う、取扱い事業者【注2】に対し、都が当該費用の9割を補助(補助限度額は10

万円/台)

【注1】対象となる要件

令和元年度中に70歳以上となる方であること

運転免許証を有すること

装置を設置しようとする自動車が自家用であること など

【注2】取扱い事業者

取扱い事業者(五十音順) 対象店舗数(7月12日時点)

株式会社イエローハット 23店舗【注3】

株式会社オートバックスセブン 25店舗

ダイハツ東京販売株式会社 31店舗

トヨタ西東京カローラ株式会社 26店舗

トヨタモビリティ東京株式会社 206店舗

ネッツトヨタ多摩株式会社 37店舗

ネッツトヨタ東都株式会社 9店舗

【注3】(株)イエローハットについては、7月31日時点の見込み

対象となる要件の詳細や、取扱い事業者の店舗連絡先等は、高齢者安全運転支

援装置設置促進事業補助金(都民安全推進本部ホームページ)に掲載

2 取扱い事業者の店舗での相談・受付開始日

令和元年7月31日(水曜日)

※店舗によって営業時間が異なりますので、ご注意ください。

3 相談から設置・支払いまでの流れ

装置の購入・設置を希望する高齢運転者は、取扱い事業者の店舗に相談

店舗で、車の状態や要件について確認を受け、設置日を予約

予約日に、本人が来店し申込書等を提出

店舗にて本人確認のうえ装置販売・設置、使用方法を説明

本人は個人負担分の金額を店舗で支払い

補助金に関しては、高齢者に限らず若者なども対象にしてほしいですね。意外と、パニックに

なると若者でもブレーキとアクセルを踏み間違えることあると思います。

2019年10月21日現在の状況追記

〇 茨城県:「急発進抑制へ補助制度」

〇 群馬県:大泉町 「自動車誤発進防止装置設置費補助制度」

〇 愛知県:豊橋市 「車安全装置(自動ブレーキ)の購入に補助金」

〇 福岡県:うきは市「うきは市高齢者安全運転装置設置促進事業補助金」

〇 岡山県:美作市 「自動車急発進防止装置整備費補助金」

〇 宮崎県:児湯郡新富町 「高齢運転者の交通事故防止対補助金」

〇 大分県:速見郡日出町 「日出町自動車急発進防止装置取付費補助金」

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