2019年9月1日に山梨の富士北麓公園陸上競技場で行われた、「富士北麓(ほくろく)ワール
ドトライアル」の女子100mハードルで12秒97(追い風1.2m)の日本新記録をたたき出し
ました。従来の日本記録13秒00という事で日本人では初めての12秒台の記録で世界に一歩近
づきました。
記録更新の裏には、一度陸上競技を引退して挑んだラグビーの経験とトレーニングに秘密があ
るように思います。
寺田明日香選手と陸上競技
高校時代
高校1年生では100mハードルで14秒32(向かい風2.7m)でインターハイを優勝していま
す。寺田明日香選手は100mのタイムも11秒台と速くスピードをそのままハードルにつなげら
れる器用さを持った選手ですね。
高校2年生でもインターハイを制しています。記録は13秒54(向かい風1.7m)まさにハード
ルの女王と申しましょうか強いですね。
高校3年生では3年間の集大成という事で、もちろんインターハイで3年連続の優勝という事で
この種目では敵がいない状態ですね。また、北海道選手権で13秒39で日本高校記録を樹立して
います。
北海道ハイテクAC時代
高校を卒業されて北海道ハイテクACに寺田明日香選手は所属しています。
2008年6月26日(木)~29日(日)には川崎市等々力陸上競技場で行われた、第92回 日本
陸上競技選手権大会の100mハードルでいきなり優勝しています。記録は13秒51(向かい風
1.5m)素質と才能が飛びぬけています。国内の話ではありますが。
また、翌年の日本陸上選手権大会では13秒05(追い風1.9m)のJr日本記録を更新していま
す。2010年の日本陸上選手権大会でも100mハードルで3連覇しています。
2013年に引退
寺田明日香選手とその他のスポーツ
寺田明日香選手は2016年から7人制ラグビーを始められています。走力があるのでそのスピー
ドを生かすには最適なスポーツです。2020年のオリンピックに向けてラグビーで目指されたん
ですね。しかしながら、結局ケガで断念されています。タックルしたりタックルされたりする
わけですから、ケガはつきもののスポーツと言っていいと思います。
ラグビーの練習でさらに養われた脚力は、体幹の強化向上も含めて大きな身体的な成長を生ん
でいる。ラグビーは基本芝生での練習ですから、脚力強化というイメージよりかは馬力強化と
言ってもいいようなトレーニングを毎日行っていたと思われますね。
100mハードルはハードルとハードルの間を3歩で飛び越えていく競技ですから、特殊と言えば
特殊ですよね。当然リズムと脚力が必要となるわけで、かなり力強く飛び越えていける馬力を
身に付けたと思われます。
寺田明日香選手プロフィール
生年月日 | 1990年1月14日(29歳) |
出身地 | 北海道 |
身長 | 167㎝ |
体重 | 50キロ |
高校 | 北海道恵庭北高等学 |
大学 | 早稲田大学 |
種目 | 100mハードル |
ベスト記録 | 12秒97(日本新記録) |
9月27日からドーハで行われる世界陸上で、自己記録を更新して12秒6台の記録が出せれば世
界と戦える記録となりますので、来年の東京オリンピックにも大きな注目がされる選手となり
ます!
是非、頑張ってほしいものです。 😛