2019年9月27日から10月6日までカタール・ドーハで、「第17回世界陸上競技選手権大会」が
開催されます。今回の世界陸上は例年になく日本勢の活躍が期待されていますが、今回は跳躍
種目の走高跳の戸邉直人選手にスポットを当てて高校・大学・大学院の記録を見ていきながら
ご紹介していきたいと思います。戸邉直人選手は現日本記録2m35㎝(日本記録)保持者であ
ります。
戸邉直人選手の高校の走高跳の記録
2007年 2m08cm 高校1年
2008年 2m16cm 高校2年
2009年 2m23cm 高校3年 = 高校記録
高校1年生で年間ベスト記録として2m08㎝を跳んでいます。2007年の高校総体(佐賀インタ
ーハイ)では2m00㎝を3回失敗して1m97㎝で敗退しています。
2007年の走高跳の高校ランキングは10位でした。(2m08㎝)
高校2年生で年間ベスト記録として2m16㎝を跳んでいます。2008年の高校総体(埼玉総
体)では決勝で「記録なし」と言う結果で終わっています。
2008年の走高跳の高校ランキングは堂々の1位(2m16㎝)
高校3年生で年間ベスト記録として2m23㎝(高校記録新記録)を跳んでいます。2009年の高
校総体(奈良インターハイ)では見事に優勝しています。記録は2m18㎝堂々たる記録です。
また、 第64回国民体育大会では 、 2m23㎝(高校新記録)で優勝しています。
2009年の走高跳の高校ランキングは1位(2m23㎝)素晴らしい記録ですね。
戸邉直人選手の大学の走高跳の記録
2010年 2m24cm 大学1年
2011年 2m22cm 大学2年
2012年 2m22cm 大学3年
2013年 2m28cm 大学4年
大学1年生には早くも全日本インカレで同記録の2位に入賞していますね。記録は2m16㎝で
す。また、日本ジュニア・ユース陸上競技選手権大会 では 2m24㎝の自己ベストを跳んで優
勝しています。 さらに国際試合では、第13回世界ジュニア陸上競技選手権大会 で3位に入賞
しています。記録は 2m21㎝
大学2年生には早くも 第95回日本陸上競技選手権大会に出場し、優勝しています。記録は
2m22㎝という事で舞台が一段階上がった感じでね。ただ、国内ではよい成績ですがこの年の
国際舞台での成績は今一つという事で戸邉直人選手はよいリズムを落としてしまいます。
第19回アジア陸上競技選手権大会では 5位で記録は 2m21㎝と言う結果に加え、第26回夏季
ユニバーシアードでは 予選B組で12位 となり予選落ち記録は2m00㎝と惨敗に終わっていま
す。さすがに、ユニバーシアードクラスになってくるとさらにレベルを上げていかないと勝負
にならない状況という事ですね。日本人選手の今までの限界の壁に戸邉直人選手もぶち当たっ
た感はありますね。この時は大学2年生です。
大学3年生の2012年は完全にスランプになっている感じです。記録的にも2m22㎝と大学2年
生の時と変わらない記録で推移しています。おそらく世界で戦うためにどうしたらよいかを本
気で考え始めていた時期かもしれないですね。
大学4年生の2013年は国内ではトップクラスの成績を出しているのですが、国際舞台になると
なかなか勝つことができない状況ですね。
第27回夏季ユニバーシアードで 9位と記録は 2m20㎝という結果に終わっています。
まさに、世界の壁がスタートしています。
戸邉直人プロフィール・まとめ
生年月日 | 1992年3月31日(27歳) |
出身地 | 千葉県 |
身長 | 194㎝ |
体重 | 74キロ |
高校 | 専大松戸高校 |
大学 | 筑波大学 |
大学院 | 筑波大学大学院 |
2019年2月2日にドイツのカールスルーエで開催された世界室内ツアー第2戦で2m35㎝の日本
新記録を樹立されて優勝しています。また、2m30㎝台の記録を連発してツアー総合優勝もし
ています。筑波大学を卒業されてからの大学院での5年間で日本人が世界の壁を超えるための
お手本を見せてくれたように思います。
2019年9月27日から始まる「第17回世界陸上競技選手権大会」の結果が、来年の東京オリン
ピックに直結する試合になりますので、みんなで応援しましょう! 😛