2010年以降、加齢疾患のほとんどに毛細血管の血流不足がかかわることがわかってきました。
血流が途絶えて消えた毛細血管を「ゴースト血管」と呼ばれ近年広く浸透してきました。
今回はゴースト血管について「危険度のチェックと改善方法」についてご紹介します。
ゴースト血管が起こると細胞の老化が進む
血管の病気というと、動脈や静脈など、太い血管の病気を思い浮かべる人が多
いと思います。しかし、こうした大きな血管が詰まる前に、流れが途絶えてい
る血管があります。
それは、毛細血管です。
私たちの体の中には、毛細血管のネットワークが張り巡らされています。その
長さをすべて合わせると、およそ10万㎞(地球2周半分)。血管の99%は、毛
細血管なのです。
体のあらゆる臓器や細胞は、この毛細血管から栄養と酸素を受け取り、老廃物
を渡して、機能を全うしています。
しかし、毛細血管は、加齢とともに減少します。20代と比べると、60代では
30%、70代では40%も減ってしまうのです。
毛細血管が減ると、血液が隅々まで行き渡らなくなるため、細胞の老化が進み
ます。
細胞の老化は、以前はシミやシワ、たるみなど、肌に関する老化が注目されて
いました。ところが、2010年以降、加齢疾患のほとんどに、毛細血管の血流不
足がかかわることがわかってきました。
高血圧、肝機能障害、喘息などの肺疾患、アトピー性皮膚炎、腎障害、網膜症
など、関連症状は多岐にわたります。最近では、骨粗鬆症や認知症にまで毛細
血管の減少が関係しているとわかり、そのメカニズムも解明されているので
す。
高倉伸幸(大阪大学微生物病研究所情報伝達分野教授 )より
ゴースト血管 危険度チェック
〇 家族や周りの人か「大食漢」や「大食い」と言われている人は要注意ですね。
〇 お風呂の湯船には入らずシャワーのみで湯船に入らいない人も要注意です。
〇 日頃生活していて喉が渇きやすい人は要注意です。
〇 日常的に運動をしていない人は要注意です。
〇 煙草を吸う人は要注意です。
〇 健康診断で高血圧と言われた人は要注意です。
〇 日中に眠気を感じる方は要注意です
〇 年齢で60歳以上の人は要注意です。
上記の8個全てに当てはまる人はリスクが高く注意してください。
リスクが高い方の症状の確認
〇 首こりや肩こり
〇 不眠
〇 生理痛
〇 肌荒れ・シミ・シワ・たるみ
〇 疲れ
〇 むくみ
上記の症状が当てはまる方はゴースト血管化することで美容や健康にトラブルが発生している
可能性があります。
生活習慣の改善や食事の改善
まずは、生活習慣の改善から無理なく行う事が大切ですね。
できることから少しずつ行う事で継続した生活習慣が身に付きます。
1、 まずは歩くことから始めましょう。
2、 煙草はやめましょう(できれば・・)
3、 食事は腹八分目に抑えましょう。
4、 空腹状態の時間を一日のうちに確保できるようにしましょう。
5、 お風呂は湯船に極力入るようにしましょう。
6、 睡眠をしっかりとるようにしましょう。
※睡眠に関しては、個人差はあると思われますが、お昼に食事をとった後に20分程度の軽く
睡眠をとると、夜に寝るときの寝つきが良くなるといわれています。
7、 ※納豆を一日のうち摂取すると良いといわれています。(納豆キナーゼ)
ナットウキナーゼとは
ナットウキナーゼは、納豆に含有される酵素タンパク質の一種である。線維素溶解作用があ
る。
線維素溶解作用とは
凝固系(血液凝固因子)とは出血を止めるために生体が血液を凝固させる一連
の分子の作用系であり、そうして固まった血栓を溶かして分解するのが線溶系
(線維素溶解系)である。