台風の風の強さの目安「具体的なイメージは？」 |

2019年9月9日に関東地方を襲った台風１５号は現在も深刻な被害を与えています。鉄塔の倒

壊や電信柱も次々と倒れ、電線も切れてしまい。甚大な被害が続いていますが、気象庁やテレ

ビのニュースなどで「風速何メートル」とかよく耳にしますが、実際に具体的なイメージがな

かなかできないのが私を含めて多いのではないでしょうか？台風の接近時に急な外出や、予め

予定していた行事への参加が重なった時にはどうしても家の外へ出ざるを得ませんし、ある程

度の風の知識も持っていたいですよね。今回「風の強さの目安」と「具体的なイメージ」とい

う事でご紹介していきます。

速さの目安	一般道路の自動車：～５０キロ
人への影響	風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない。
屋外・樹木の様子	樹木全体が揺れ始める。電線が揺れ始める。
走行中の車	道路の吹流しの角度が水平になり、高速運転中では横風に流される感覚を受ける。
建造物	樋(とい)が揺れ始める。

速さの目安	一般道路の自動車～高速道路の自動車：～７０キロ
人への影響	風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出る。高所での作業はきわめて危険。
屋外・樹木の様子	電線が鳴り始める。看板やトタン板が外れ始める。
走行中の車	高速運転中では、横風に流される感覚が大きくなる。
建造物	屋根瓦・屋根葺材がはがれるものがある。雨戸やシャッターが揺れる。

速さの目安	高速道路の自動車：～９０キロ
人への影響	何かにつかまっていないと立っていられない。飛来物によって負傷するおそれがある。
屋外・樹木の様子	細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れ始める。看板が落下・飛散する。道路標識が傾く。
走行中の車	通常の速度で運転するのが困難になる。
建造物	屋根瓦・屋根葺材が飛散するものがある。固定されていないプレハブ小屋が移動、転倒する。ビニールハウスのフィルム(被覆材)25以上が広範囲に破れる。

速さの目安	特急電車：～１１０キロ
人への影響	何かにつかまっていないと立っていられない。飛来物によって負傷するおそれがある。屋外での行動は極めて危険。
屋外・樹木の様子	細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れ始める。看板が落下・飛散する。道路標識が傾く。
走行中の車	通常の速度で運転するのが困難になる。走行中のトラックが横転する。
建造物	屋根瓦・屋根葺材が飛散するものがある。固定されていないプレハブ小屋が移動、転倒する。ビニールハウスのフィルム(被覆材)25以上が広範囲に破れる。固定の不十分な金属屋根の葺材がめくれる。養生の不十分な仮設足場が崩落する。

速さの目安	特急電車：～１２５キロ
人への影響	何かにつかまっていないと立っていられない。飛来物によって負傷するおそれがある。屋外での行動は極めて危険。
屋外・樹木の様子	細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れ始める。看板が落下・飛散する。道路標識が傾く。
走行中の車	走行中のトラックが横転する。
建造物	固定の不十分な金属屋根の葺材がめくれる。養生の不十分な仮設足場が崩落する。

速さの目安	特急電車：～140km
人への影響	屋外での行動は極めて危険。
屋外・樹木の様子	多くの樹木が倒れる。電柱や街灯で倒れるものがある。ブロック壁で倒壊するものがある。
走行中の車	走行中のトラックが横転する。
建造物	外装材が広範囲にわたって飛散し、下地材が露出するものがある。

速さの目安	特急電車：１４０キロ～
人への影響	屋外での行動は極めて危険。
屋外・樹木の様子	多くの樹木が倒れる。電柱や街灯で倒れるものがある。ブロック壁で倒壊するものがある。
走行中の車	走行中のトラックが横転する。
建造物	住家で倒壊するものがある。鉄骨構造物で変形するものがある。