ノロウイルス「吐き気、嘔吐、下痢、腹痛」の症状「予防と2次感染対策」とは!?

「ノロウイルス」は例年11月頃から発生件数が増加しはじめ、12~3月が発生のピークとなり

ます。「ノロウイルス」は手指や食品などを介して、口から感染します。症状としては「おう

吐、下痢、腹痛」などが挙げられますが、子どもやお年寄りなどでは重症化するケースもあり

注意が必要です。今回は、ノロウイルスやその予防と2次感染対策などを調査します。

菌

ノロウイルスとは

昭和43年(1968年)に米国のオハイオ州ノーウォークという町の小学校で集

団発生した急性胃腸炎の患者のふん便からウイルスが検出され、発見された土

地の名前を冠してノーウォークウイルスと呼ばれました。

昭和47年(1972年)に電子顕微鏡下でその形態が明らかにされ、このウイル

スがウイルスの中でも小さく、球形をしていたことから「小型球形ウイルス」

の一種と考えられました。その後、非細菌性急性胃腸炎の患者からノーウォー

クウイルスに似た小型球形ウイルスが次々と発見されたため、一時的にノーウ

ォークウイルスあるいはノーウォーク様ウイルス、あるいはこれらを総称して

「小型球形ウイルス」と呼称していました。

ウイルスの遺伝子が詳しく調べられると、非細菌性急性胃腸炎をおこす「小型

球形ウイルス」には2種類あることが分かりました。ほとんどが、ノーウォー

クウイルスまたはノーウォーク様ウイルスと呼ばれていたウイルスで、もう一

つが札幌で発見されたサッポロウイルスまたはサッポロ様ウイルスでした。平

成14年(2002年)8月、国際ウイルス分類委員会(ICTV)で、ノロウイルス

属、サポウイルス属に分類することになったのです。

ノロウイルスは、表面をカップ状の窪みをもつ構造蛋白で覆われ、内部にプラ

ス1本鎖RNAを遺伝子として持っています。ノロウイルスには多くの遺伝子の

型があること、また、培養した細胞及び実験動物でウイルスを増やすことがで

きないことから、ウイルスを分離して特定する事が困難です。特に食品中に含

まれるウイルスを検出することが難しく、食中毒の原因究明や感染経路の特定

を難しいものとしています。

厚生労働省より引用

ノロウイルスはどうやって感染するのか?

このウイルスの感染経路はほとんどが経口感染で、次のような感染様式がある

と考えられています。

  1. (1)患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつから人の手などを介して二次感染した場合
  2. (2)家庭や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ飛沫感染等直接感染する場合
  3. (3)食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を行う者などが含まれます。)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合
  4. (4)汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
  5. (5)ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合

特に、食中毒では(3)のように食品取扱者を介してウイルスに汚染された食品を原因とする事例が、近年増加傾向にあります。

また、ノロウイルスは(3)、(4)、(5)のように食品や水を介したウイルス性食中毒の原因になるばかりでなく、(1)、(2)のようにウイルス性急性胃腸炎(感染症)の原因にもなります。この多彩な感染経路がノロウイルスの制御を困難なものにしています。

厚生労働省より引用

日本でどのくらい発生しているのか?

年度 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年
事件数(件) 303 288 399 296 416 328 293 481 354 214 256
患者数(人) 11,618 10,874 13,904 8,619 17,632 12,672 10,506 14,876 11,397 8,496 8,475
死者数(人) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

厚生労働省より引用

危険な食品は?

ノロウイルスに汚染された二枚貝が注意が必要ですね。一番身近な二枚貝としてはアサリやシ

ジミなどが挙げられますが、お寿司の定番の貝では赤貝、トリ貝、タイラ貝(タイラギ)、アオ

ヤギ(バカガイ)、アワビ、ホタテ貝などが挙げられますね。

予防方法は?

まずは手洗い方法から。ノロウイルスにはアルコール消毒はあまり効果がないことがわかって

います。日頃の手洗いには爪ブラシが有効です。石鹸と爪ブラシで、爪の細かいところまでし

っかり洗いましょう。

また、食品などの加熱処理も重要となってきますので、十分に加熱して食べるようにしたいで

すね。

①食品は85~90℃の熱湯で90秒以上加熱

②調理器具は85℃の熱湯で1分以上加熱

③布巾やタオルも85℃で1分間煮沸消毒

確実にノロウイルスの失活化をすることが重要です。

このようにすることで2次感染なども防ぐことができます。

ノロウイルスに感染してしまい嘔吐した場合

家族の誰かがノロウイルスに感染してしまい、嘔吐してしまったら絶対に素手で掃除をしたり

しないでください。2次感染する危険性が高くなりますので処理する方法を知っておく必要が

あります。

ノロウイルスには次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効ですが、次亜塩素酸ナトリウムは塩

素系漂白剤にも含まれているので、家でも簡単に消毒剤を作ることができます。

キッチンハイターやカビキラーなどありましたら、簡単に消毒剤を作ることができます。

①空のペットボトルを用意。

②ペットボトルに水を半分入れる。

③水の入ったペットボトルにキッチンハイターをキャップ2杯分入れる。

④ペットボトルをよく振って混ぜる。

⑤出来上がり。

嘔吐物の処理の仕方

キッチンペーパーを敷き詰め、消毒剤を飛び散らないようにかけましょう。次に、段ボール片

のヘラなどを使って内側に向かって拭き取りながら集めます。そしてキッチンペーパーや段ボ

ール片を回収袋に入れて、その上からも消毒剤をかけ、回収袋をさらに二重に重ねます。最後

に拭き取った後の周辺を消毒液でさらに消毒して終了となります。手はゴム手袋をするとさら

に良いですね。

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