ヒブワクチンの供給が遅延していると厚生労働省から各医療機関へ通達がされていますが、生
後2か月の赤ちゃんから5歳の誕生日までに接種するワクチンという事で、感染症を予防するワ
クチンという事ですね。今回はヒブワクチンについてと「注射器の針」の問題、再入荷時期が
いつになるかなどを調査します。
Hib(ヒブ)ワクチンとは
Hib(ヒブ=インフルエンザ菌b型)による感染症を予防するワクチンです。
このワクチンの接種によりHib(ヒブ)に対する抗体ができ、かかりにくくなります。
感染してしまうとどうなる?
口や鼻から体内に入り込んで、感染すると
〇 肺炎
〇 中耳炎
〇 細菌が血液の中に入って高熱が出る「菌血症」
〇 のどの奥が腫れてしまい空気の通り道が塞がれ息ができなくなるおそれもある「喉頭蓋
炎」
〇 脳を包んでいる膜に炎症を起こす「細菌性髄膜炎」は亡くなったり、脳に後遺症が残るこ
とがあります。
感染が多く見受けられる年齢は?
生後4か月~1歳6か月の子ども
に多く感染するとの事。
厚生労働省の各医療機関へ通達は?
「ヒブワクチン初回接種の2回を優先する」
という事ですね。ワクチンの遅延が「注射器の針」の不備によるものという事でメーカーより
報告があった模様で、実際に供給が一時停止されています。そのため「遅延」が発生している
ために、初回と2回目の子供を優先して予防接種を受け付けて下さいという事のようですね。
理由は
特に、1回目と2回目の接種を決められた期間内に受けることが重要で、抗体のおよそ
8割ができるとされているということです。
ですから、ヒブワクチンの再入荷の時期を確認しつつ、3回目・四回目と予防接種を受けてい
くことが大切ですね。
注射器の針の不備とは
ヒブワクチンを日本で唯一、製造・販売するのは東京 新宿区に本社がある製薬会社「サノフ
ィ」と言う会社ですが、注射器の針に「茶褐色のさび」が見つかったのが原因と言われていま
す。どの工程で「さび」が発生したのかは不明との事で現在は調査中とのことです。
今後の供給の見通しは?
サノフィ担当者
「今後の供給の見通しは2月末頃に示したいと考えています。出荷見合わせは
一時的なものと想定していて、これまでに健康被害の情報は入っていません。
迅速に調査を進め、一刻も早く供給再開できるよう最善の努力をしたい」
という事ですので予防接種を受けられる医療機関と密に連絡を取りながら対応していくことが
大切ですね。