「逃亡犯罪人条例等改正案」を巡っては,一部の抗議活動について,警察不許
可にも拘わらず抗議活動が行われたり,ゲリラ的な抗議活動が行われるなど流
動化傾向がみられ,また抗議者と警察当局の衝突がエスカレートしている傾向
もみられます。抗議活動は空港や一部観光地を含め香港の広範な範囲で行われ
ており,今後も抗議活動は継続し,かかる混乱が続く可能性があることから,
香港を危険レベル1に引き上げます。
外務省 海外安全ホームページ 香港の危険情報より
香港(全土)を危険レベル1
「レベル1:十分注意してください。」
その国・地域への渡航、滞在に当たって危険を避けていただくための特別な注意が必要です。
1)香港島
○立法会や政府総部,中央政府関係機関等の政府関係機関が集中しています。
○香港島北部を貫く大通りや公園等でデモ・集会が行われることが多く,その
後抗議活動に発展したケースがあります。
○北角等の地域では,反抗議集団が抗議者を襲撃した事案が発生しています。
(2)九龍
○チムサーチョイ(尖沙咀)を中心とする九龍半島南部は,繁華街が多く,多
数の外国人観光客が集まる地域です。チムサーチョイや紅ハムに於いても,最
近は抗議活動が複数回行われているほか,別の地域で抗議活動を行っていた抗
議者がゲリラ的に流れてきて抗議活動を行い,負傷者が発生している事態も見
られ,思わぬ場所で抗議活動に遭遇するリスクが高まっています。
(3)新界
○元朗地区では,白服を着た集団が抗議者を襲撃し,多数の負傷者が発生しま
した。
○同地域内には香港国際空港が所在し,上記1(2)クの事態が発生しまし
た。
外務省 海外安全ホームページ 香港の危険情報より
渡航・滞在にあたっての注意
(1)香港滞在中は下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにし
てください。
○外出する際は,報道等から最新の治安情報の入手に努め,行き先の安全を確
かめるとともに,外出中は周囲への警戒を怠らない。
○抗議活動や衝突・口論の場,またはその可能性のある場所には決して近づか
ない。万一かかる場所に遭遇した場合には速やかにその場を離れる。
○抗議活動の様子等をスマートフォン等で撮影しない。香港警察当局の記者会
見でも,撮影した者が抗議者に取り囲まれ,批判やさらには殴打を受ける例を
挙げて注意を促したところ,注意する。
○パスポート等身分証明書を携帯し,職務質問を受けたときに備える。
○家族や知人に行き先,居場所,連絡先を知らせておくとともに,日本の親族
等との定期的な連絡を心掛ける。
○万一,トラブルに巻き込まれた場合には,速やかに日本国総領事館に支援を
求める。
(2)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での
連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在する方は,大使館又は総領事館が緊急時の連絡先を確認できる
よう,必ず在留届を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の大
使館又は総領事館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登
録「たびレジ」に登録してください。
香港への渡航・滞在にあたっては,以下の注意事項を参考に,十分な安全対策
を講じてください。また,日本国外務省,在香港日本国総領事館,現地関係機
関等から最新情報を入手するよう努めるとともに,不測の事態が発生した場合
に備え,在香港日本国総領事館との連絡手段を確保してください。
外務省 海外安全ホームページ 香港の危険情報より
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902, 2903
(現地公館連絡先)
○在香港日本国総領事館(領事部)
住所:46 /F, One Exchange Square, 8 Connaught Place, Central, Hong
香港中環康楽広場8号交易広場第一座46楼
電話:2522-1184 国外からは(地域番号852) 2522-1184
今後の状況を踏まえた対応
今回の渡航情報は、香港での「デモ」がさらにエスカレートした際に起こりうることに対して
の対応策の一つ。
現在、アメリカからの情報提供により、香港への渡航に関しての情報が発信されています。
「レベル1:十分注意してください。」
その国・地域への渡航、滞在に当たって危険を避けていただくための特別な注意が必要です。
中国深センの香港との境界に近い競技場に、中国人民武装警察が集結しており、競技場の駐車
場は100台以上の武警関係車両で埋め尽くされ、ホールローダーが少なくとも3台、放水砲
を搭載した車が2台あるとの事。
日本人が巻き込まることがないように十分注意してください。