可動式オービスは、2013年に導入が発表されて以来なりを潜めていましたが、2018年の4月
ごろから可動式オービスの目撃情報が急速に増えてきています。今回は可動式オービスについ
て解説します。
可動式オービスとは
自動車の速度違反を自動で取り締まることができる新型の小型取締装置。
正式には「可搬式速度違反自動取締装置」や「半可搬式速度違反自動取締装置」と呼ばれる。
設置場所はほぼ無限なので、神出鬼没的な運用が可能となる。場所も畳一畳ほどのスペースで
設置できる。
可動式オービス導入地域
移動式オービスは2019年7月現在、北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・島根県・栃木
県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・富山県・山梨県・長野県・岐阜県・静岡
県・愛知県・三重県・滋賀県・兵庫県・奈良県・岡山県・広島県・香川県・福岡県・佐賀県・
長崎県・大分県・宮崎県で稼働中または導入決定が公表されている。さらに2020年には全ての
都道府県に導入される予定です。
予想される設置場所
〇 従来難しかった停車スペースを確保できない狭い道路でも取り締まりが可能になった。
〇 近くに小学校がある市道で、抜け道として使われるため交通量が多い制限速度30㎞/hの区間。
〇 通学路などの狭い道路でも設置が可能。
可動式オービスの特徴として、畳一畳のスペースが確保できれば設置が可能となりますので、
今まで、取り締まりができなかった場所,特に細い道や通学路・抜け道などに設置が可能となり
ますので、検挙率が増えそうですね。
可動式オービスの種類は3種類
LSM-300HK「東京航空計器株式会社製」
埼玉県と岐阜県で運用されている中型のオービスで、トラックとハンドパレットトラックによ
って移動する。
レーザー(光)により違反車両の速度を計測する。岐阜県では数日間無人で設置されていたこと
もある。
LSM-300「東京航空計器株式会社製」
三脚に載せて使う小型タイプで、1人でも移動でき、数時間単位での運用が可能。
多くの県で導入が進んでおり、レーザー(光)により違反車両の速度を計測する。
Sensys MSSS「Sensys Gatso Group」
埼玉県、岐阜県、それに最近北海道にも導入された小型タイプで、1人でも移動でき、数時間
単位での運用が可能。
違反車両の速度を計測はレーザー(波)を使う。ストロボとカメラ本体を別々の三脚にセットす
るセパレート型である。
最新のレーザー&レーダー探知器
2019年4月にユピテルより「LS300」が発売されています。
6月にはコムテックから「807LV」が、レーザーを受信できる機能をプラスして登場した。
上記の2つの機器は200メートル以上手前から反応することを確認されています。
但し、周囲の車などが遮蔽物になったり、コーナー先に設置されていたりすると探知距離が短
くなることもあるようです。
コムテックから「807LV」
いずれにしても、法定速度の厳守はもちろんの事、スピードの出し過ぎは交通事故の元ですか
ら、安全運転に心掛けて走行しましょう。