「香港は中国ではない」
強烈なメッセージですね。「香港は中国ではない」
香港の人々の「本音」なのでしょうか?
われわれ日本人からして、今回のデモからの暴徒化してしまった背景は
本当の意味で理解できないかもしれませんが、映像やニュースなどを
見る限りでは、香港から中国本土への容疑者引き渡しを可能にする
「逃亡犯条例」改正案が本当に意味することに賛同できないという
事なのでしょう。
逃亡犯条例とは
今回の逃亡犯条例の「改正案」というのは、現在香港は、米国をはじめとする
20カ国と犯罪人引き渡し協定を結んでいるが、台湾や中国本土などと協定を
結んでいない、ちなみに日本はというと、「米国」と「韓国」の2カ国のみと
なっています。欧州の国々と比較すると極端に少ないのが日本ですね。
ここで、「逃亡犯条例」の「改正案」とはどのような内容なのでしょうか?
改正案の中身
香港は台湾や中国本土、マカオとは協定を結んでおりませんので、中国本土からすると、
現在、55カ国と犯罪人引き渡し条約を交わしているのですが、今回その中に香港を入れようと
言うのです。
そもそも、改正のきっかけは?
香港人の男性が、台湾人の女性を台湾で殺害した事件がきっかけのようですね。
その後、台湾で逮捕をされる前に香港に戻ってきたしまった(逃げてきた)。
当然、犯罪人引き渡し協定を台湾と締結していませんから、香港人の犯人は
逃げきったわけですよね。
「表向きはこの内容のようですね」
なぜデモが起こったのか?
1997年7月1日をもって約1世紀半にわたって英国の植民地となって
いた香港が中国に返還されましたが、イギリス式の資本主義制度が導入
され経済も飛躍的に伸びた、約1世紀半にもわたる時間が、経済力・
社会システム・人々の考え方を変え、全く中国と異なってしまった
ことが大きいのではないでしょうか?
根本にあるものが違う国ですから、「1国2制度」が揺らいでしまう、
危機感が若い人たちから噴出したのだとおもわれます。
まさに、
「香港は中国ではない」「HK IS NOT CHINA」という表現になったのですね。
香港の基礎データ
・面積は東京都の約半分の面積で、人口は約734万人です。
・民族としては、中国系で言語は広東語・英語・中国語で話されています。
・宗教は仏教,道教,プロテスタント,カトリック,イスラム教,ヒンドゥー教,
シーク教,ユダヤ教
・香港の名称は「中華人民共和国香港特別行政区」となります。
・元首は習近平中国国家主席ですね。
・議会としては立法会として、70議席あります。
・政府としては、香港特別行政区政府となっています。
この政府のトップはテレビのメディアにも登場している。
林鄭月娥「りんてい げつが」(Carrie Lam)行政長官女性の方ですね。
林鄭月娥「りんてい げつが」さんのプロフィール
生年月日 1957年5月13日 (年齢 62歳)
生まれ 香港
本名 Carrie Lam Cheng Yuet-ngor
内政は「1国2制度」と「香港基本法」から成り立っています。
内容として、1997年7月1日に香港が英国から中国に返還されて以来,いわゆる,「一国二制
度」が実施されており,「中華人民共和国香港特別行政区基本法」は,香港特別行政区に「高
度な自治」を認め(第2条),社会主義制度と政策を実行せず,従来の資本主義制度と生活方
式を維持し,50年間変えない(第5条)等と定めている。
主要産業は金融業,不動産業,観光業,貿易業などあり、税制面でも優遇されている。
GDP(名目)2兆4,891億香港ドル(3,208億米ドル)です。ちなみに日本は4.87兆米ドル。
観光地としての香港は
アジアで屈指の国際都市である香港は、アジアと欧米の文化の混ざり合う、
エネルギッシュな街です。
日本人ならビザなしで90日間の滞在が可能です。
香港の面積としましては、東京都の半分ぐらいのコンパクトな街ですので、
2日、3日ぐらいで観光地なども回ることが出来ます。
飛行機でも日本から4時間くらいでいけますので、一度は訪問したい
国の一つではありますね。やはり近いのが一番です。
治安が良い
香港は比較的に海外の都市と比べても治安が良いとされています。
夜のマーケットを楽しめるということは、男女とも安心して
買い物ができる、非常にセキュリティーが高い国だと言えます。
日本人が多くが香港へ訪れていますので、比較的他の国と比べても
安心感がありますし、警察官や私服警察も沢山いるので良いですね。
年間を通して温暖である
香港は日本より南にある、亜熱帯気候です。
気候は温暖で1年を通してとても温かいです。
よく言われるのは、香港人は冷房好きで、日本人は必ず
1枚カーディガンを持参して、建物の中に入るときには、持って入るようにと、
アドバイスされるぐらい、かなりガンガンに冷えていますので、注意しましょう。
風邪をひてしまいますので・・
最後に香港はアジアにおいてはある意味特殊な場所です。なるべく現在の良い状況を
維持していただき、天安門事件にみられたような事態が香港にはおこらないと思いますが、
「1国2制度」の崩壊というような状況にならないように、話し合いで双方努力していただきた
いものです。