世耕弘成・経済産業相は2019年6月15日に開幕した、主要20カ国・地域(G20)のエネルギ
ー・環境関係閣僚会合でプラスチック製などレジ袋の有料化を早ければ2020年4月1日からス
タートさせると表明した。2020年の東京オリンピック開催前までにスタートしたいという事で
したが、業界団体などから準備が間に合わないといった意見が相次いだことを理由に2020年4
月からのスタートを7月1日に」変更すると発表されています。東京オリンピックには多くの外
国人観光客が訪れますので7月1日というはギリギリと言ったところでしょう。
容器包装リサイクル法ってなんだ!
容器包装リサイクル法は、家庭から出るごみの6割(容積比)を占める容器包
装廃棄物を資源として有効利用することにより、ごみの減量化を図るための法
律です。
経済産業省
プラスチックごみの削減策として導入するプラ製レジ袋の有料化
スーパーやコンビニなどで商品を購入した品物を入れるレジ袋を有料化することでプラスチッ
クごみの削減策として導入されます。スーパーなどでは一部エコバックなどを利用してレジ袋
を有料化しているところもありますが、コンビニなどは殆どがレジ袋ですから有料化が実施さ
れると色々と問題も出てきそうです。
コンビニのレジ袋の有料化でレジ袋が削減できる?
実際にレジ袋が有料化さるとレジ袋一つにいくらになるかと言えば目安としては、レジ袋1枚
のコストは、大きさにもよるけど0.5円から2円程度という事ですから設定も難しいですね。
根本がプラスチックゴミの削減ですか、安すぎて今まで通りに「レジ袋で」って注文するお客
さんが増えると全く意味のないものになってしまいますし、逆に高いと買い控えなどが起こる
可能性もありますから。
少し高めで各コンビニ統一で価格設定すると、エコバッグに消費者は以降すると思いますがコ
ンビニ業界も今までコストだったレジ袋が一転して利益になりますから、どのように対応して
くるのか注視したいところですね。また、国民のモラルも問われますので是非サラリーマンの
お父さんが自ら率先して「エコバッグ」で買い物をしている姿を見てみたいものです。
容器包装リサイクル法の対象・対象外品目
対象 | 対象外 |
「物を入れたり包んでいるもの」 | 「物を入れても包んでいないもの」 |
食料品を入れたトレイ | ラップフィルムの芯 |
乳製品を覆ったシュリンクパック | 飲料用ストロー・弁当用のスプーン・フォーク |
板ガムの胴巻き | 表面積1/2以下のラベル・テープ・ステッカー・シール |
板ガム10枚入り等の外箱 | キャンデーの棒 |
乾電池等のシュリンクフィルム | |
乾電池等のシュリンクフィルム(両端開放) | |
表面積1/2超のラベル・テープ・ステッカー・シール | |
PETボトルの①キャップ②ボトル ③ラベル(分離可能) |
PETボトルの①キャップ②ボトル③ラベル(分離不可能) | |
対象 | 対象外 |
「容器のフタ、キャップ、中フタ、シール状のフタなど」 | 「他の部分と一体となって、物を入れても包んでいないもの」 |
カップめんのフタ | にぎり寿司の中仕切り |
紙箱の上ブタ | |
住宅用洗剤等に付属するトリガー(引き金式ノズル)部分 | |
ホームサイズシャンプー等に付属するポンプ部分 | |
食パン等の袋の口をとめるための留め具 | |
豆腐容器の上部のフィルム | |
対象 |
「中仕切り、台紙、緩衝材等」 | |
段ボール箱の中の緩衝材 | |
中仕切り | |
箱に入っているパソコンのモニターフィルム | |
肉まんの敷き紙 | |
袋に入っている靴下に付けられている厚紙やフック | |
対象 | 対象外 |
「中身が商品または商品の一部であるもの」 | 「中身が商品でないもの」 |
お弁当につけられた割りばしの袋や飲料パックのストローの袋 | 紙やダイレクトメールを入れた封筒 |
商品を入れるために提供されるレジ袋や紙袋 | 試供品や景品の容器 |
おまけつきお菓子の箱 | 商品券やプリペイドカードを入れる袋や箱 |
新聞の雨除けの袋 | 家庭で付した容器や包装 |
通販商品を送付する際に用いる袋 | クリーニングの袋 |
有料のカタログを入れた袋 | CDレンタルの際に使用される袋 |
説明書の袋 | 通信教育テストの添削した答えを入れた袋 |
商品と同一の試供品や景品の容器 | |
対象 | 対象外 |
「通常、商品が費消された場合に不要となるもの」 | 「通常、商品の一部であると考えられるもの」 |
お菓子の袋 | 硬プラスチック製の植木鉢(皿も含む) |
シャンプーの詰め替え容器 | 紅茶のティーバック |
非常食用のレトルトパック | 付箋紙の台紙 |
口紅の入れ物 | 湿布薬の台紙 |
マスカラの入れ物 | 使い捨てライター |
スティックのりの入れ物 | 保冷剤や乾燥剤を直接入れた個袋 |
キャラクターの形をしたシャンプーの容器 | 薬、薬用酒等に添付されている計量カップ |
出前の①使い捨て容器②上部を覆っているラップフィルム | |
対象 | 対象外 |
「通常、商品が分離された場合に不要となるもの」 | 「持ち運びに支障をきたすため分離しても不要とならないもの」 |
靴の箱 | CDやDVDのケース |
背広が入った①カバーや②その中にあるハンガー | 電動工具のケース |
玩具の箱 | 「保管時の安全や品質保持等に支障をきたすため分離しても不要とならないもの」 |
書店で付される書籍のブックカバー | 出版社で付される書籍のカバー |
アルバムを数冊入れるケース | |
着物ケース | |
歯磨きのトラベルセットのケース | |
化粧品の携帯用ポーチ | |
ネックレス等の貴金属の保管用ケース | |
シェーバーやドライヤーの収納ケース | |
対象 | 対象外 |
「対象となる素材」 | 「対象とならない素材」 |
PETボトルの①キャップ②ボトル③ラベル | ボールの箱 |
バイオマスプラスチックでできているレジ袋 | アルミ缶 |
複合素材(アルミ40g、プラスチック60g)でできているラミネートチューブ | スチール缶 |
飲料用の紙パック(原材料としてアルミニウムが利用されているもの) | 飲料用の紙パック |
一般消費者も関心をもって取り組む
上記のように、「対象となる・ならない」ものを一般消費者も同様に理解することによって国
民全体で、「プラスチックごみ」を削減していくことが一番大切ですね。地球環境を悪化させ
ているのは私たち自身でであるとともに、全てが私たちに帰ってくることですから。