新型コロナウィルスによる「肺炎」の感染拡大による院内感染のパターンで全く予想や判断が
つきにくい事例が報告されています。
愛知県の2か所の医療機関で発生した院内感染で「無症状感染者」が別の病気で入院してその
後第三者に感染していたことが判明しています。
今回は「無症状感染者」の愛知県での事例を調査します。
報道の内容は?
事例1
中部労災病院(名古屋市港区)で3月12日、骨折で整形外科に入院していた
70代女性の感染が判明した。入院したのは1カ月前。手術後にリハビリを続け
ていたが7日ごろから発熱があり、11日に肺炎の疑いが指摘されたという。
同病院が日本感染症学会に報告した資料によると、当初は医療スタッフや面
会した家族から感染したことを疑ったが、PCR検査では陰性で、2週間の経過
観察中にも症状が出なかった。その一方、3月上旬にこの女性と同じ4人部屋に
4日間入院していた30代女性が感染していたことが、3月14日に確認された。
同病院の見方では、70代女性は、1・5メートル離れたベッドにいた発症前の
30代女性から感染した可能性が高い。医療スタッフらへの感染はなかったが、
同病院は一般外来や救急外来を一時縮小するなどの対応を余儀なくされた。
朝日新聞より引用
事例2
碧南市民病院(愛知県碧南市)では、肺炎などの症状で救急搬送された80代男
性の感染が入院後に明らかになった。受け入れ時に海外渡航の経験や、過去4
日間の発熱などを確認したが、該当しなかった。
入院して数日後の4月4日に男性の家族の感染が判明し、男性も5日に感染が
分かった。さらに医師や看護師の感染も確認され、同病院は8日夜、外来診療
の全面休止を発表。9日には接触した医療スタッフら職員70人を自宅待機にし
たことを明らかにした。
だがその後も関係者の感染が続き、21日までに患者5人、医師1人、看護師6
人の計12人にのぼった。
朝日新聞より引用
院内感染があった病院は?
中部労災病院
碧南市民病院
厚生労働省の対策案は?
無症状の入院患者のPCR検査が医師の判断によって公的医療保険の枠組みでできるよう検討し
ている。
ただ、PCR検査では、感染しているのに結果が陰性になるケースもあるとして、陰性であって
も防御を怠ってはいけないとしている。
まとめ
PCR検査を他の病気で入院している患者さん全てに実施する必要がある。
だだし、検査の結果感染していても「陰性」となるケースもあり
完全に感染を防ぐのは困難な状況である。