日々生活をしている中で私たちが無意識に行っている身体の活動で最も環境に接している「臓
器」と言えば「肺」になると思います。生命維持の活動ですので一日中というか私たちが
「死」を迎えるまで呼吸をし続けます。
今回は、大気汚染による健康被害について解説していきます。
大気汚染による健康被害
かつて川崎や四日市でぜんそくなどの公害問題をひき起こした二酸化硫黄は現在では、ほとん
ど全ての観測されている地点で環境基準値を達成しています。
しかしながら、自動車をおもな発生源とする「浮遊粒子状物質」(りゅうしじょうぶっしつ)
の削減は非常に困難であり、せきやたんが続く「慢性気管支炎」などの呼吸器の炎症が問題視
されています。
「浮遊粒子状物質」とは
固体及び液体の粒子の総称であり、粒径10μm以下の浮遊するものを特に浮遊
粒子状物質(SPM)と呼ぶ。ばいじん、粉じん、ミスト、エアロゾルが含まれ、
燃焼に伴うもの以外は粒径が10μm以上のものが大部分である。燃焼排ガス中
には、炭素のほかバナジウム等の金属粒子が多く、特にディーゼル排ガス中には
未燃の炭素が多い。排出源ではガス状であったものが大気中の反応により粒子
化した二次粒子は全粒子の30~40%に達することもあり、硫酸塩、硝酸塩有機
炭素成分を含む。
環境省の発表より引用
「慢性閉塞性肺疾患」
慢性閉塞性肺疾患は、英語名(chronic obstructive pulmonary disease)の頭文字をとって
COPDとも呼ばれる病気で、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。
現在日本国内では40歳以上で約500万人と言われるほど患者数が多いと推定されているようで
すが、たばこを吸われる喫煙者が半数以上いるのではないかと推測されます。
現状、病院で診察される方は10人に1人くらいでほとんどの人は診察されていないようです
ね。
「理由」としては、加齢によるものだと思い込んでいる人が多いという事です。
「症状」としてはからだを動かしたときに生ずる呼吸困難とたんを伴うせきです。
また、症状が進行すると呼吸困難が増強したり、体内の酸素が低下して(低酸素血症)、動悸
(どうき)が出現したりします。
症状が最も進んでしまった場合には「ロウソクの火が消せなくなる」ぐらい勢いよく息を吐き
だせなくなります。
国道に面した場所(車の往来が激しい場所)に居住されている方やお仕事されている方は一般
的な地域と異なり大気の状態は良いとは言えないと思いますので、専用に販売されているマス
クなどを使用することにより軽減できると思いますので、加齢のせいではありませんので必要
な対策をしてください。 😛