16年連続で事故死者数が全国ワーストの愛知県ですが2019年から毎月11日を「横断歩道の
日」として指定して取り締まりを強化しています。それにともない、愛知県は独自の取り組み
をしていて、県内のある交差点では人身事故が減っているらしい。
どのような横断歩道かというと、通常は道路に垂直に横断歩道を設置するのですが、垂直では
なく少し斜めに設置するというもの。
なんと、傾斜角度は約12度と決まっているらしい。これは、面白い試みですね。
愛知県警ではこれを「鋭角横断歩道」と呼んでいるらしい。
「鋭角横断歩道」の利点
ドライバーから歩行者が見えやすくなるらしい。
横断歩道が鋭角に設置されている場合は、そうでない場合と比べて、運転者が横断中の歩行者
や自転車を確認するための視野角度が狭くなり、横断者が発見しやすくなるというのが利点ら
しい。全体的に進行方向に向かって見やすくなるという理屈なのでしょう。
最初に「鋭角横断歩道」を設置したのは?
平成24年10月に愛知県東郷町の音貝小学校西交差点を最初に整備し、平成30年度現在で32か
所整備されているようです。
音貝小学校西交差点付近
「鋭角横断歩道」の効果は?
「鋭角横断歩道」を設置した32か所中26か所で、交差点及び交差点付近で発生した歩行者や自
転車の人身事故が設置前17件発生していた事故が8件に減少したとの事。
ドライバーから見て、横断歩道が鋭角になることによりドライバーから見えやすくなるという
のはそうなのだろうと思います。特にこの辺りは大型ダンプなどが多かったりしますので、い
いと思いますね。まあ、垂直よりは斜めの方が事故が少なくなるということは成果ですね。
「鋭角横断歩道」のデメリットは?
単純に考えて歩行者や自転車にとっては、横断歩道の距離が長くなるというデメリットが考え
られます。歩行者の信号機の「青」の時間は長めなのでしょうか?
また、足の不自由な高齢者の方は結構、勇気がいるかもしれないですね。