いろいろな金融商品がありますが、株式投資は意外とわかりやすいので投資の対象とされる方
が多いのではないでしょうか?バブルの最高潮の時などは、エプロン姿の奥様達が証券会社の
カウンターに殺到していた時もありましたが、結局その後はバブルが崩壊して日経平均株価も
急降下してしまい多くの奥様は大きく評価損を出されていました。というのも、その当時は業
績がよかろうが、悪かろうがなんでも値上がりしていましたので、目クラで株を買ってもみん
な儲かっていたのです。今回は、これから株式投資を始められる初心者の皆さんに、株式銘柄
を選定する時の見ておかなくてはいけないポイントを調査します。
まず最初に初心者が気を付けなくてはいけないのは「株価が安い」「とりあえず知っていいる
企業」などで株式銘柄を選定してしまう事があるかと思いますが、上場しているからと言って
必ず「倒産」しないという考えは特にこれからの投資を考える上では、最も重要な考え方の一
つとなりますね。いくら上場会社で知っている企業でも倒産をする可能性があるという事を頭
の片隅に置いておく必要がありますね。では、倒産したら株の価値はどうなるかと申しますと
最終的に0になります。
決算報告書をみるべし
上場会社は毎年決算報告書を出していますが、一番見ておかなくてはいけないところは、決算
報告書の中に「継続企業の前提に重要な疑義」と記された企業です。
株式投資の基本的な考え方は、ご自分が「この会社は成長性が高い!」など長期的に企業の成
長を見込んで対象の企業に対して投資を行いますので、どうしても長期のスパンで株式投資を
考えていかなくてはいけません。よって、「継続企業の前提に重要な疑義」と記された企業は
何らかの原因があるという事です。このような企業にまず投資をしないようにすることが大切
ですね。
〇 債務超過している。
〇 巨額な赤字を出している。
〇 継続的に赤字が続いている。
〇 売上高が著しく減少している。
〇 利益が著しく減少している。
上記のように大体こういった状況の企業が「継続企業の前提に重要な疑義」と記されていま
す。最近はネットでも決算情報を確認できますし、書店で販売されている会社四季報を見てお
くことが重要です。
決算報告書の数字を見るべし
企業が予想している決算時の結果が予想よりどうだったかを確認する。また、数字の予想を途
中で上方修正したり、下方修正したしますので、その数字も含めて検証してみることが大切で
す。上方修正していて、最終的にその上の数字が出ていたら最高に良いですね。と言った感じ
です。また、企業に関するニュースなどの情報も含めて今後の増収が望めるのか望めないのか
などの見極めも必要です。
また、予想増益率の業種比較も行っておきましょう。所属業種、市場全体の平均増益率を比較
することで、狙っている銘柄が業種平均よりも高い増益率の銘柄であれば選択肢の中に入れて
おきたいですね。いずれにしても、長期的視点で増収増益が見込まれる銘柄を選定することが
マストと考えれば初心者の方が株式投資をするのには一番良い選定基準なのではないでしょう
か。
銘柄の選定が決まっても焦って買わなくてよい
「よし!これはいい銘柄だ!」と思って急いで買いを入れるのは好ましくありません。という
のも、株というのは、株価が低い(下がっている)ところで買いを入れて、株価が高い(上が
っている)ところで売り注文を入れることで利益を確定しますので、たまたま偶然にタイミン
グよく株価が低い時に買っていれば良いのですが、その逆の場合も多々ありますので、銘柄の
選定ができたからと言って急いで買いを入れるのではなく、現在の株価の水準を見て、高いの
か安いのかを見極める事をまずしましょう。また、株価チャートを利用して今が買いのタイミ
ングなのか?「これから下がってきそうなので」下がるのを待って買いを入れたらよいのか?
などを判断するといいですね。